Ventus ウェンタス

    絵・詩・朗読 Maho

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    風になりたい

    留まらず ただ感じて
    命を運ぶ風になりたい

    大嵐も そよ風も
    自由に駆ける姿がある

    時に嫌われても
    雨のあとに
    儚く虹をかけていく

    麦畑がそよぐのは
    あなたがそっと
    命を包んでいるから

    変わりゆく景色を
    巡りながら
    光を撫でて通り過ぎる

    そんな風に私はなって

    命の光を感じたあと
    またここに
    戻ってきたい

    Memento Series 3
    Ventus

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    【作品解説】

    Ventusは私にとって過去に別の分野で活動してた時の屋号でもあるくらい大切な言葉です。

    【風】です。⁡

    私の名前は漢字にすると古語で船と風の意味があります。
    風によって帆船が順風満帆に進むという様子を表す言葉です。⁡

    別の存在になれたら何になりたいと聞かれれば私は風になりたいです。

    命のあるものになりたいと思ったことはなく
    昔からこのような質問をされれば答えは必ずこれでした。⁡

    そよ風のようなときの私もあれば
    大嵐のような私も。

    雨雲を連れてきて嫌がられても
    雨が去った後には虹がかかっている。

    風が通り過ぎた後の麦畑は光りながらそよぎます。

    大鷲の手助けをしながら一緒に空で遊び
    世界へ羽ばたこうとする雛の背中をそっと押してあげる。



    風が連れてくるものは後の美しさです。
    運ぶものは命です。⁡

    私が風なら

    留まることなく
    たくさんの生命が生きてることを感じて

    通り過ぎたいです。⁡

    そして一周して

    また戻ってきたい。

    時の流れと風の流れは似ています。
    その時その光景は変わっていたとしても。

    それを受け入れられる人に私はなりたいです。

    Maho

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