私は空が好きです。
星や月を見ることが好きで空を見ながら歩いて溝に落ちたり自転車で電柱にぶつかったりすることも多々ありました。
(ただ宇宙そのものは怖いと思うタイプなので行くのは怖いです。)
私の母と姉は天体や宇宙が大好きで、母は宇宙そのものに興味があり、姉はプラネタリウムや星座を絡めた神話などが好きで、物心ついた時から2人からよく天体についてお話しされてました。
私がまだ幼かった時に初めて山の近くで【流れ星】を見ました。流れ星はよく絵本でみるようなイラストのような形ではなく、本当に一瞬で消えていく一筋の線であるのだとその時知りました。
「あんなに早かったらお願いごと三回できないね」と言った私に母は言いました。
流れ星は星の欠片が燃えて消えていく姿なんだよ、と。
それは今にも星が燃え尽きる姿なのだと教えられた時、私はすごく悲しくなったのを覚えています。
星も死ぬのか、と。
正確には「星」では無いですけれど。
小さかったのでよく理解は出来なかったのですが、綺麗な魔法のプリンセスみたいな存在だったものが、急に突然小さな身近な存在に思えました。
ちょうどその時愛鳥が天国に行ってしまった時期であったのも影響しているかもしれないです。
今にも消えてしまう存在に自分の願い事を託すということが酷いことに思えて、それから私は流れ星を目にすることがあっても、
「綺麗だったよ。」
と最後のエールを心の中で呟くだけになりました。
それから時が経ち、大人になりました。
地球に流星群が来た時に夜空を見上げて観察している時
(今お願いごとをしている人がたくさん世界にいるだろうな)
と感じました。
それと同時に人々の希望や願いは大昔から存在していてずっと後世の人にまで受け継がれてきているのだと気が付きました。
いまだに人はどんな状況でも希望や願いを持ちたいと思い、次の世代もその性質を受け継ぐのだろうなと思うと心が震えました。人はどの時代においても願いや希望を捨てないのだと流星群を見て感じました。
今にも消える存在が希望や願いの象徴であることはとても不思議です。
そういう存在に人々の願いは託されてきました。
最後まで美しくて、優しく去っていく。
人に例えるとなんて素敵な人たちなんだろうと想像してしまって、それから心の中で「最後までありがとう」と思うようになりました。
あの大空を輝きながら流れる威力、一瞬の散り際の儚さと
その時に背負う優しさを描けたらと思いこの絵を描きました。
どんなに月日が流れても願いを託される存在。
流星は最期まで願うことを捨てないでと自身の姿で思い出させてくれる存在に思えます。
「あなたの願いを背負っていくよ」
彼らは今日も誰かの願い事を背負って消えていきます。
私はそんな存在がとても優しくて大好きです。
Maho
過去作品はリンク先の「販売済」から見ることが出来ます。
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