個展Memento ~忘れじの光たち~を終えて

    Exhibition Record

    Memento ~忘れじの光たち~
    開催日:2025年1月28日~2月2日
    会場:しいのき迎賓館 ギャラリーB(石川県金沢市)
    取材:北國新聞
    来場者数:のべ約400名
    出展作品:Mementoシリーズを中心に全28点

    展示をふりかえって

    静かに始まり、静かに終わった6日間。
    でも、その間には、数えきれないほどの「まなざし」と「ことば」が交わされました。

    北國新聞で展示を知って訪れてくださった方、
    たまたま足を止めて入ってくださった方、
    「ここにある作品、ぜんぶが好き」と言ってくださった方もいて、
    ひとつひとつの時間が、とてもあたたかく記憶に残っています。

    なかには90代の女性が「Carnation」を見つめながら、
    ルーブル美術館に行ったときの話をしてくれたこともありました。
    「忘れじの光たち」は、そうした“記憶の扉”を、そっと開ける鍵だったのかもしれません。

    Mahorovision の導入と反響

    今回の展示では、**作品に近づくと自動で反応するアプリ「Mahorovision」**を用いました。
    作品に近づくとアプリが反応して、それぞれの作品にまつわる詩・音楽・解説が表示される仕組みです。

    Mahorovisionを通じて、より深く作品世界へと触れていただくことができました。

    ある女性は、アプリの音楽機能で曲を聴くために、
    展示期間中に何度も足を運び、イヤフォンで作品と音を一緒に楽しんでくれました。

    また、DLしてくださった方に向けて、70名以上に特典画像も配布。
    Symbolブロックチェーンと連携したNFT配布もQRコード一つで簡単に行える設計で、
    技術とアートのあたらしい出会い方を実感できた時間でもありました。

    販売ブースの様子

    会場出口では、ポストカードやアクセサリー、カレンダーなどを販売しました。

    来場者の方が「この作品の世界を、日常に持ち帰りたい」と選んでくださる姿が嬉しくて、
    とくにMementoシリーズのポストカードは、たくさんの方の手に渡りました。

    また、2025年版カレンダーには複数の作品を掲載しており、沢山の作品を楽しめるといって喜んでくださる方も。

    おわりに

    「Memento」とは、「忘れじの記憶」。
    誰かの心にしまわれたまま、
    そっと光を放ちつづけるもの。

    この展示が、その記憶と出会う静かな場になっていたなら、
    それが何よりの喜びです。

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