3/11~3/15 金沢 しいのき迎賓館にて「Sinfoniart - 構造が交響として織りなす風景-」開催中

Spirit|音楽解説

    Spiritとは、
    生きようとする力、魂、精神。
    人は生きていると、
    言葉にできない痛みや理不尽を経験する。
    それでも立ち上がろうとする心。
    折れそうになりながらも、
    もう一度前に進もうとする意思。
    この作品は、
    その「立ち上がる力」を音にしたものです。
    音名象徴として用いた音型
    「ミ – シ – シ – レ – シ – ファ」
    この音型は、
    孤独な一音から始まり、
    やがて感情のうねりを伴いながら
    再び立ち上がる精神の軌跡として曲全体に現れます。
    静かなピアノから始まる音の流れは、
    次第にストリングスや木管が加わり、
    やがて大きな感情の波へと変化していきます。
    それは、
    倒れない強さではなく
    何度でも立ち上がる強さを描いた音楽です。

    Spiritについて

    Spiritという言葉は、
    魂、精神、霊、そして
    「生きようとする力」を意味します。
    人の心はとても繊細で、
    簡単に傷つき、揺らぎ、
    ときには怒りや刃のような感情を抱えることもあります。
    しかし同時に、
    人は何度でも立ち上がる力を持っています。
    その力は、
    自分自身の中にあるものでもあり、
    また、
    自分を支えてくれる誰かの存在から
    与えられるものでもあります。
    それは
    共に歩み、
    守り、
    前に進む道を切り拓く存在。
    この作品のSpiritは、
    そのような
    魂を守り、奮い立たせる存在としてのSpiritです。

    Composer’s Note

    この曲では
    音名象徴として
    ミ – シ – シ – レ – シ – ファ
    という音型を主題に用いています。
    この音型は
    Aメロの冒頭とサビに現れ、
    曲全体の精神的な軸として機能しています。
    冒頭では、
    ピアノの孤独な音から始まり、
    ぽつんと置かれた音の中に
    心細さや孤独を感じさせます。
    しかし時間とともに、
    ストリングスや木管が加わり、
    音楽の流れは少しずつ広がっていきます。
    サビでは
    金管が加わり、
    大きな感情の波が押し寄せるような音の厚みが生まれます。
    それはまるで、
    感情の奔流に飲み込まれそうになりながらも
    なお立ち続ける精神の姿のようです。
    そして二度目の大サビでは、
    その感情の波を受け止めながら
    それでも再び立ち上がる意思が
    より強い音のエネルギーとして現れます。
    この曲は、
    負けない強さではなく、
    何度でも立ち上がる強さ
    を描いた作品です。
    それは
    痛みや怒りや悲しみを否定するのではなく、
    それらをすべて受け入れながら
    なお前に進もうとする精神の音です。
    この音楽は
    私の経験した感情の軌跡であり、
    今を生きようとする心、
    それがこの Spirit です。

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